ペインティング ギフト日記
PAINTING GIFT DIYARY
どこに行っても ここにある俺は今この絵を見て分かる通り、ど田舎の中のど田舎に住んでる。
高校生3年生で来年の春には、東京で働く。
なんでかというと、今住んでる場所がど田舎すぎるからだ。
もう18年間ここにすみ続けてきて、何百回もみた近所のローソン、毎朝玄関を掃除している隣のおっちゃん、近くのラーメン屋まで、30分かかる自宅にはもうもう飽き飽きだ。
バスだって最寄りの駅だって、どう考えても最寄りの駅とは言えない距離だし、車持ってない人は、ケッタに乗って移動しかない。
今のご時世ここまで田舎なのも珍しいけど、それに伴い年寄りが多い。
俺が小さい時は、周りは大人だらけだったのに、大人に近づくにつれ、じいちゃんばあちゃんが増えて行ったのは、あまり人が入れ替わってないんだろうな。
段々若い奴がいなくなっていくんだろうなぁと感じる。
それで東京に行くもう一つの理由は、クラスのマドンナ芳子ちゃんが東京に行くって聞いたからだ。
なにせ東京のモデル事務所にスカウトされたんだって。流石芳子ちゃん。 そんな子ともしかしたら、、、、を考えて同じ東京のイベント会社に就職する(予定)
そんな話は一旦置いといて、俺の地元には何もない中で、唯一あるものは連れだ。
地元には小学校から高校まで変わらないメンツで過ごしてきて、時間で言うところの13年くらい一緒にバカやってきた。
この辺で遊ぶのだって、映画館やレジャースポットがあるわけでもなく、ただコンビニにたむろったり、川遊びや、ここのブログじゃあ言えないことだってしてきた。
今でも鮮明に覚えているのが、夏の夜の学校に忍び込んで、プールに入ったり、校舎でケイドロしたりしたのがバレて、先生に夜中追いかけ回されたことが鮮明に覚えている。
俺にとって地元の連れはもう一つの家族の様な存在だ。
そんな連れたちと、高校卒業後、別々の道を行く。
大学に入るやつや、地元で就職するやつ、東京に働きに行くやつだっている。
みんなと離れ離れになるのは少し寂しいけど、一足先に東京デビューしてくるな。とか言ってみたり。
本当はいつまでもバカやってたいんだけどな。。
もうすぐ卒業が近くなってきた頃、親父は、地元が一望できる写真を絵にしてリビングに飾ってある。
親父がなんでこの絵なのか、もっといい景色があるだろ、、と聞いてみると、「この絵には、思い出も時間もつまっててな、何気ないあの日の日常をずーーと忘れたくないんだよ。」と答えた。
親父もこの地元出身で、ここで長い間育ってきた。
この場所だからこそ、感じられるものがずっと親父にはあるんだと思った。
俺ここで過ごした思い出を忘れたくない。そう思った。
「親父。俺も描いてもらいたい。東京に持っていきたい。」と言うと親父は、携帯を片手に、このサイトを教えてくれた。